木なのに、石。
珪化木(けいかぼく)のはなし

こんにちは。
KEICHIKU TARUMI Gallery Shopスタッフです。
木の模様をしているのに、持つと石の重さ。
珪化木(けいかぼく)は、木が長い時間をかけて石のように硬くなった「木の化石」です。
どうやってできるのか、日本にある立ったままの珪化木、そして暮らしの中での楽しみ方をご紹介します。
木が、石のようになるまで
地中に埋もれた木に、珪酸を含む地下水が染み込みます。その成分である二酸化ケイ素が木の組織の中にたまり、長い時間をかけて硬く固まっていきます。二酸化ケイ素は、水晶やメノウと同じ成分です。
よく「木が石に変わる」と言われますが、木の形を残したまま、内側に鉱物がたまっていく、と言う方が近い現象です。そのため木目がそのまま残り、細胞の形まで残っているものもあります。

磨いた珪化木の表面を拡大したところ。小さな粒のひとつひとつが、木の細胞の形です(右下の目盛りは0.2mm。KTGSの商品ではありません) 写真:Wilson44691/Wikimedia Commons(CC0)
日本にもある、立ったままの珪化木
岩手県一戸町の根反(ねそり)には、根が付いたまま立った姿の珪化木があります。一戸町によれば、直径2メートル、高さ6.4メートル。根付きで直立した樹幹の珪化木としては日本最大です。
約1700万年前、大規模な火山泥流で森が埋まってできたと考えられていて、昭和27年(1952年)に国の特別天然記念物に指定されました。

根反の大珪化木の全景(岩手県一戸町) 写真:さかおり/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

根反の大珪化木の表面 写真:さかおり/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)
インドネシアの珪化木
インドネシアには珪化木がよく見つかる土地があり、数百万年から二千万年ほど前の地層から出てくるものが知られています。KTGSの珪化木も、インドネシアから届いたものです。
ただ、一つひとつがいつの時代の木なのかまでは分かっていません。分かっていることだけをお伝えしています。
同じものが、ひとつもない
色の出方は、染み込んだ地下水に含まれていた成分などによって変わると言われています。赤みを帯びたもの、黒い筋が走るもの、白っぽく明るいもの。同じ模様は二つとありません。
KTGSでは一点ずつ写真を撮り分けています。気になる模様を探す時間も、楽しみのひとつです。
暮らしの中で
敷板は縦約15cm×横約20cm、手のひらより一回り大きいくらい。ボウルは幅約19〜33cmです。
・和菓子をひとつのせて、お茶の時間に
・玄関で、鍵や時計を置く場所に
・一輪挿しやお香立ての下に敷いて

珪化木の敷板にお干菓子をのせて(KTGS)
置くものを少なくするほど、木目がよく見えます。
手入れ
・食品をのせるときは、中性洗剤でよく洗ってから使ってください。
・水洗いのあとは、蜜蝋などの天然ワックスで手入れすると、艶を楽しめます。
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よくある質問
Q. 珪化木は木ですか、石ですか?
A. もとは木ですが、二酸化ケイ素がたまって石のように硬くなっています。「木の化石」と呼ばれます。
Q. どのくらい昔のものですか?
A. 一つひとつの年代は特定していません。インドネシアの珪化木は、数百万年から二千万年ほど前の地層から見つかるものが知られています。
Q. 同じ模様のものはありますか?
A. ありません。色や模様はひとつずつ異なります。
Q. 食べ物をのせてもいいですか?
A. お干菓子などをのせられます。使う前に中性洗剤でよく洗ってください。
出典
・一戸町「根反の大珪化木」
・東北大学学術資源研究公開センター
・古野毅「珪化木とその形成」(顕微鏡)
・バンテン州エネルギー鉱物資源局(インドネシア)
・Andreani(2020)インドネシアの化石木に関する論文
・画像:さかおり「Large petrified wood of Nesori. Full view. A」「同 surface enlargement. B」Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)
・画像:Wilson44691「Polished petrified wood cells」Wikimedia Commons(CC0)
文:KTGS staff

